よく、忙しい人のところに仕事が集中すると言いますが、やはり仕事のできる人は
常に判断も早く何でもテキパキと正確にこなすので、人からあらゆる仕事を依頼される
ことが自然と多くなるのですね。見習いたいものです。
仕事がうまくいっていて色々な案件をこなすのに忙しいのではなく、トラブルが
続くなどしてその処理に追われているような時はどうしても後ろ向きになって
しまいがちですが、そんな時こそ前を向いてこコツコツと頑張っていかなくてはと、
いつも自分に言い聞かせています。
なかなかその自分が言うことを聞いてくれませんが(笑)
このところ、問題続きで毎日ドタバタし、少々弱音を吐いたりもしていたのですが、
今日一つ、新しい仕事が決まりました。とある製品向けのアルミ押出部品です。
アルミの押出部品と言えば、10数年前に香港に渡ってから最初に中国のローカル工場で
取り組んだ、とてもとても思い深い(悪夢のような)カテゴリーの部品です。
押出、切断、プレス、切削、ボール盤、タッピング、アルマイト、シルク印刷と、
多くの工程を必要とし、家電製品の外観部品でしたので品質要求も高く、当時は
まだまだ全く管理の出来ていなかったローカル工場での生産は想像を絶する厳しさで、
本当に地獄のような日々でした。
工場の近くに借りた部屋で寝泊まりし、毎日早朝から現場に入り込んで終日悪戦苦闘し、
夜は工場の幹部たちと強いお酒を飲み交わしながら厳しい交渉をしてまた深夜に
工場に戻るといった日々が何ヵ月も続き、当時は本当に大変でしたが、おかげで
考えられないほど多くの経験をすることができたと思っています。
その後、数々の工業用部品(金属、プラスチック)や金型、半製品の生産に携わってきた
経験と知識、そしてそれに伴って築いてきた人脈が、現在取り扱っているスポーツ用品を
始めとする商品の生産を行う上で、少しは役に立っているのかなと感じています。
今回久しぶりに受注したアルミ押出部品、比較的小さい案件ですが、当時を振り返って
初心に戻り、コツコツと丁寧にしっかり立ち上げていきたいと思います。
写真は当時の中国工場で、アルミ部品を積み込む前の40フィートコンテナ。
またこれを満載にして、毎週のようにどんどん出荷出来るよう頑張ります。