チャットなどでの連絡手段がすっかり普及している今、普段は仕事でもプライベートでも電話で話す機会が
ずいぶん減ってしまいました。それはそれで少し寂しい気がした時期もありましたが、特に仕事では電話で
話すよりチャットなどの方が断然効率が良くてとても重宝しています。
日本では世界でも珍しく電車やバスなどの公共交通機関の車内での通話は原則禁止で、大声での会話は良くて
電話での通話はダメなのかといった議論が長いことされながらも、誰もが認める常識になっています。
誰かの電話が鳴ろうものなら周囲の目は一気にその電話の持ち主に集中、そこで慌てて電話を切る人もいれば
すぐに電話に出て後でかけ直すことを伝えてる人もいたり、出来るだけ他に聞こえないようにヒソヒソと話しを
続ける人もいるほか、中には全く気にせず大声でしゃべっている人もいて、とても興味深いです。
バスの中であればすぐに運転手さんがマイクで通話をやめるように呼びかけますし、電話をしながらバスに
乗り込もうとするとすぐさま注意されて切るように促されます。
とは言え、最初に書いた通り最近では通話自体が少なくなってきている(と思う)ので、そういった光景を見かける
機会もかなり減りました。個人的には車内での他人の会話や騒音など全く気にならないので、車内通話は解禁すれば
いいという意見に賛成でしたが、もしかしたらそのもうその検討すらされないかも知れませんね。
香港や中国でも、以前は声の大きさを競うかのように車内で長々と電話をしている人だらけで、それはそれは
カオス状態でありながらも風物詩だったのですが、最近では特に若者を中心に、スマホをじっと見ながら
操作している人が本当に増えました。
それでも時々、高速バスの車内などで野太い声を張り上げて延々と電話をしている人に出くわすと、思わず
ニンマリとしていまいます。中華系の人たち、本当にびっくりするくらい地声の大きい人が多いのですが、
中国では小さい声で話すことは何かやましいことでもあるように思えるため、常に大きな声で話すように
幼いころから教育されているそうなので、その影響が大きいのかも知れません。
仕事で会う中国人、ほぼ確実に声が大きいです。確かなことであろうがなかろうが、常に大声で自信満々に
話します。交渉上手なわけです。負けずに頑張らねばといつも思います。