香港に住む台湾人で、私の長年のビジネスパートナーが昨日約2ヵ月ぶりに中国入りしました。
現在、香港と中国本土との出入境地点は深圳湾と港珠澳大橋の2箇所のみが開いていて、
その他羅湖などのメジャーな場所が閉鎖されていることと、海外に滞在していた多くの
中国人が一気に帰国していることで、彼が昨日利用した深圳湾は見たことがないほどの
大混雑だったようです。
香港政府の規制により、中国本土から香港に入境する際は14日間の隔離検査が必要で、
香港に住む彼も例外ではありませんが、山積みとなっている仕事をこなすためには
仕方がなく、彼自身、長期滞在の覚悟だそうです。
このところ中国本土では新型コロナウイルスへの感染者数の増加も収まってきており、
街も少し平穏なムードが戻ってきているようですが、正直まだまだどうなるかは
分からず、油断は禁物ですね。
現在、日本人が中国へ入国する際はやはり14日間隔離が必要で、それに加えて
香港政府は3月19日より、海外からの全ての来訪者への14日間の強制検疫を実施する
そうですので、普段香港経由で中国へ移動する私が中国本土へ入れる日が来るのは
まだまだ遠い先のようです。
もし仮に私が今週末に香港経由で中国へ行き、香港経由で帰国するとすると、
香港で14日間、中国で14日間の合わせて28日間の隔離を経てようやく仕事ができ、
帰りの香港で再度14日間、そして日本でも14日間、往復合計で56日間もの隔離が
必要ということになります。
この5年間ほどは毎月、日本と香港、中国を往復しながら現地工場でのものづくりを
してきましたが、ここはきっぱりと現地入りをあきらめ、日本からのリモートワークの
実践練習の場とし、そして将来的に中国へ行かなくても仕事が回るようにしていく
体制作りのいい機会と捉え、普段の仕事のやり方を変えていきたいと思います。