前回のブログで、初めて中国工場へ一度も訪問せずに新製品を出荷出来たことを書きました。
その後無事にお客様へ納品され、特に目立った品質問題もなく、追加注文もいただきました。
この調子で行けば今後も現地へは行かずにモノづくりできるのでは?と思うこともあるのですが、
果たしてどうなのでしょう。
今回うまくいったのは、ひとえに現地在住の中国人協力者の存在のおかげでした。
どんな協力者かというと、
・日系企業の工場長や調達の責任者として長く勤めた経験がある
・日系企業の中国工場を一から立ち上げた経験もある
・長年日系顧客をメインとした金属部品の加工工場を経営している
・現在はその工場運営をほとんど部下に任せている
私が香港在住時代から15年ほどの付き合いで、年齢も同じということもあって公私ともに
非常に親しくさせてもらっています。コロナ禍で訪中できない間も頻繁に連絡を取っていて、
今回、新製品の生産工場探しから量産まで、細かいところまでとてもよく手伝ってくれました。
また、彼には元部下の熟練の技術者らがいて、同じく日系企業での経験も豊富な彼らに全面的に
協力してもらえたことは本当にラッキーでした。
今回の新製品は家電製品でしたので、電気設計の技術者は特に頼もしい存在でした。
もちろん、何ヵ月もの間、毎日のようにメールやチャット、ビデオ通話での打合せは必要でしたが、
終始大きな問題もなく業務を行えたのは彼らのおかげです。本当にいくら感謝してもしきれません。
今後も彼らの協力を得ながら新しい製品の開発をどんどん行っていきたいところですが、製品の種類が
変わればまた一から工場探しも必要ですし、また新しいパートナーを探さなくてはならないかも知れません。
既存の中国工場との完全リモートワークはそれなりに何とかなりそうになりましたが、やはり
もっともっと現地で走り回って新しいネットワークを広げていきたいところです。
写真は2年ほど前に香港空港の搭乗口から何となく撮影したものです。もう随分前のことのように思えます。
当時は毎月行き来していましたので、いつもの見慣れた景色を特に意味もなく撮った写真なのですが、
これを懐かしんで見ることになるとは思いもしませんでした。
ここに来てまたコロナ新規感染者数も増え、いったいいつになったら収まるのか分かりませんが、
一日も早い収束、そして海外へ自由に渡航できる日が来るのを祈るばかりです。