生成AI

ChatGPTの登場以来、大ブームのように報じられている生成AIですが、昨年の時点では日本人の生成AI利用率は

わずか9.1%で、中国56.3%、米国46.3%、英国39.8%、ドイツ34.6%と比較して大きな開きがあるそうですね。

私自身、生成AIについて全く詳しくはありませんが、新しいものは取りあえず何でも使ってみようということで、

できるだけ毎日使うようにしています。
頻繁に使っていると、色々と発見があって楽しいですし、仕事でも使えることがたくさんあってとても便利です。

最近、普段から仕事でやり取りをしている中国の知人から、ものすごく丁寧な正しい日本語でメールやチャット

が届くようになりました。

それまでは中国語か、翻訳ソフトで無理やり訳したかなり不自然な日本語でしかやり取りをしていなかったので、

初めはアカウントの乗っ取りか何かかと思って不審に思ったのですが、確かめてみると本人で間違いないとのこと。

一体どうやって作文しているのか尋ねたところ、あの世界を驚かせた中国版生成AI、ディープシークを

使っているのだそうです。

中国語の文章を作成して日本語に翻訳させるのではなく、例えば現在進行中の案件の背景や状況の説明を踏まえて

伝えたいポイントを中国語でいくつか挙げ、それを日本の取引先に伝えるために日本語のビジネス文章を

作成するように指示してするのだそうです。

なるほど、それで翻訳ソフトなどでよくある何となく奇妙な日本語感が一切なく、その文章を読んだだけでは

中国人が書いた日本語とはほぼ分からないレベルになっていたようです。

ただ、作った本人はそれが違和感のない日本語であるのかどうかを検証するのは困難で、多くやり取りを

続けていると若干不自然なところも出てきたりもしますが、徐々に完璧に近づいていくのでしょうね。

そうなってくると外国語の勉強なんて全く無意味だという声も聞こえてくる中、大勢での会議であらゆる人が

意見を飛び交わす状況や、食事中の雑談、団体スポーツのプレー中など、まだまだ実際に聞いたり話したり

する能力が必要な場面はたくさんありますが、今後はいったいどうなっていくのでしょうか。

どうなるか分からない未来を想像するのもまた楽しいですね。